経営
「令和7年中小企業実態基本調査」が取りまとめられました
[中小企業庁]より「公表」された情報です
中小企業庁は、中小企業の財務状況や経営実態を把握するために実施した「令和7年中小企業実態基本調査」の結果を取りまとめました。 本調査は、建設業、製造業、情報通信業、運輸業・郵便業、卸売業、小売業、不動産業・物品賃貸業、学術研究・専門サービス業、宿泊業・飲食サービス業、生活関連サービス業・娯楽業、サービス業(他に分類されないもの)の計11産業に属する中小企業を対象とした、業種横断的な調査です。 調査は、事業所母集団データベースから約11万社を無作為抽出して行われ、45,241社(有効回答率41.2%)からの回答を基に分析されています。 今回公表された結果は、中小企業の経営環境を把握するうえで重要な最新データとなります。
💡 速報のポイント
- 1企業当たりの売上高は2.2億円(前年度比6.9%増)、1企業当たりの営業利益は907万円(同16.6%増)、1企業当たりの経常利益は1,075万円(同8.4%増)。
- 法人企業の1企業当たりの付加価値額は9,986万円(前年度比4.3%増)。
- 1企業当たりの従業者数は9.9人(前年度比1.6%増)。
T 調査の概要
(1)調査の目的
中小企業実態基本調査は、中小企業全般に共通する財務情報、経営情報等を把握し、中小企業に関する基礎資料の提供を目的に平成16年から実施している統計調査であり、今回で22回目の実施。
本調査は、統計法に基づく「一般統計調査」。
(2)調査の範囲
本調査は、事業所母集団データベースから、「建設業」、「製造業」、「情報通信業」、「運輸業,郵便業」、「卸売業」、「小売業」、「不動産業,物品賃貸業」、「学術研究,専門・技術サービス業」、「宿泊業,飲食サービス業」、「生活関連サービス業,娯楽業」及び「サービス業(他に分類されないもの)」の合計11産業に属する中小企業を母集団とし、調査対象約11万社を抽出して実施。
(3)調査対象期間
従業者数等:令和7年6月1日現在
資産額及び負債・純資産等:最近決算期末時点
売上高等:最近決算期の1年間
(4)調査の特徴
- 中小企業を産業中分類別、従業者規模別に集計している統計。
区分:産業中分類_67区分、従業者規模_5区分 - 主な調査項目は、従業者数、売上高等の財務情報、設備投資等。
- 中小企業数は、事業所母集団データベースによる。
- 日本標準産業分類(平成25年10月改定 平成26年4月1日施行)に基づき推計、表章を実施。
(5)結果の公表
- 速報(2月)では、従業者数、資産及び負債・純資産、売上高及び営業費用、事業承継の状況、中小企業の動向を集計・公表。
統計表:@産業別・従業者規模別、A産業中分類別 - 確報(6月)では、速報公表項目に加え、設備投資とリースの状況、海外展開と輸出の状況、受託・委託の状況等を集計・公表。
統計表:@産業別・従業者規模別、A産業中分類別、B産業別・資本金階級別、C産業別・売上高階級別、D産業別・設立年別
(6)回答率等
回答率は、46.3%(有効回答率41.2%)。
U 主要項目の調査結果
- 中小企業における、1企業当たりの売上高は2.2億円(前年度比6.9%増)、1企業当たりの営業利益は907万円(同16.6%増)、1企業当たりの経常利益は1,075万円(同8.4%増)、1企業当たりの従業者数は9.9人(同1.6%増)。
- 中小企業の1企業当たりの売上高、営業利益、経常利益及び従業者数の全てが増加。
(注1)令和4年調査より調査の期間・期日を変更(「売上高」及び「経常利益」は「前年度(令和3年調査であれば令和2年度)の決算期の数値」から「最近決算期の1年間の数値」に、「従業者数」は「3月31日現在」から「6月1日現在」に、それぞれ変更)。
(注2)表中の値は四捨五入しているが、前年度比は四捨五入前の値で計算している。
第1章 中小企業の従業者数
- 中小企業の従業者数の産業大分類別構成比は、製造業(20.3%)が最も高く、次いで小売業(14.4%)、建設業(11.3%)の順である。
- 中小企業の1企業当たりの従業者数は、9.9人(前年度比1.6%増)である。
- 中小企業の1企業当たりの従業者数の変化を産業大分類別にみると、増加しているのは、生活関連サービス業,娯楽業(前年度比11.5%増)、運輸業,郵便業(同4.9%増)など8産業である。
図 中小企業の従業者数構成比の推移(産業大分類別)
(注1)四捨五入の影響から内訳の合計が100%にならない場合がある(以下、同様)。
(注2)集計表第1−1表参照。
第2章 中小企業(法人企業)の資産及び負債・純資産
- 法人企業の資産の産業大分類別構成比は、製造業(23.0%)が最も高く、次いで卸売業(17.5%)、不動産業,物品賃貸業(17.2%)の順である。
- 法人企業の1企業当たりの資産は3.7億円で、前年度の3.6億円から0.6%増加している。資産の内訳をみると、流動資産は2.0億円(前年度比2.1%増)、固定資産は1.6億円(同▲1.2%減)である。
- 法人企業の1企業当たりの負債は2.0億円(前年度比▲0.3%減)、純資産は1.6億円(同1.8%増)である。
- 法人企業の1企業当たりの資産を産業大分類別にみると、卸売業(6.1億円)が最も高く、次いで製造業(6.0億円)、運輸業,郵便業(5.1億円)の順である。
図 中小企業(法人企業)の資産構成比の推移(産業大分類別)
(注)集計表第2−1表参照
第3章 中小企業の売上高及び営業費用
1.中小企業の売上高
- 中小企業の売上高の産業大分類別構成比は、卸売業(29.6%)が最も高く、次いで製造業(20.2%)、建設業(13.0%)の順である。
- 中小企業の1企業当たりの売上高は、2.2億円(前年度比6.9%増)である。
- 中小企業の1企業当たりの売上高の変化を産業大分類別にみると、増加しているのは、不動産業,物品賃貸業(前年度比19.1%増)、卸売業(同14.9%増)、運輸業,郵便業(同8.6%増)など8産業である。
図 中小企業の売上高構成比の推移(産業大分類別)
(注)集計表第3−1表参照。
2.中小企業の経常利益
- 中小企業の経常利益の産業大分類別構成比は、製造業(21.8%)が最も高く、次いで卸売業(16.8%)、建設業(16.3%)の順である。
- 中小企業の1企業当たりの経常利益は、1,075万円(前年度比8.4%増)である。
- 中小企業の1企業当たりの経常利益の変化を産業大分類別にみると、増加しているのは、運輸業,郵便業(前年度比28.8%増)、建設業(同27.8%増)など7産業である。
図 中小企業の経常利益構成比の推移(産業大分類別)
(注)集計表第3−3表参照。
3.中小企業(法人企業)の付加価値額
- 法人企業の1企業当たりの付加価値額は、9,986万円(前年度比4.3%増)である。産業大分類別にみると、学術研究,専門・技術サービス業(同10.0%増)、建設業(同9.0%増)など8産業で増加している。
- 法人企業の従業者1人当たりの付加価値額は、631万円(前年度比2.6%増)である。産業大分類別にみると、学術研究,専門・技術サービス業(同8.6%増)、サービス業(他に分類されないもの)(同7.2%増)など7産業で増加している。
図 中小企業(法人企業)の1企業当たりの付加価値額(産業大分類別)
(注1)付加価値額の算出方法の詳細は、付録における経営指標の算出式及び全産業加重平均値(注1)を参照。(以下、同様。)
(注2)集計表第3−6表参照。
第4章 中小企業の事業承継に関する状況
1.中小企業の社長(個人事業主を含む。)の就任経緯
- 中小企業の社長の就任経緯別構成比は、「創業者」(47.4%)、「親族内での承継」(42.1%)が高い。
- 中小企業の社長の就任経緯別構成比を産業大分類別にみると、「創業者」は、学術研究,専門・技術サービス業(71.7%)、情報通信業(69.7%)などで高く、「親族内での承継」は、製造業(60.6%)、不動産業,物品賃貸業(56.1%)などで高い。
図 中小企業の社長(個人事業主を含む。)の就任経緯別構成比(産業大分類別)
(注)集計表第4−1表参照。
2.事業承継の意向
- 事業承継の意向別構成比は、「今はまだ事業承継について考えていない」(39.9%)が最も高く、次いで「現在の事業を継続するつもりはない」(26.9%)、「親族内承継を考えている」(23.2%)の順である。
- 事業承継の意向別構成比を産業大分類別にみると、「今はまだ事業承継について考えていない」は、情報通信業(57.6%)が最も高く、「現在の事業を継続するつもりはない」は、生活関連サービス業,娯楽業(39.9%)が最も高い。
図 事業承継の意向別構成比(産業大分類別)
(注)集計表第4−2表参照。
詳しくは下記参照先をご覧ください